セネガル南部 Sokone を起点に、セネガルの国土に内包されるように位置するガンビア国境の手前までを5ステージ220kmで走る、Canal Aventure 主催のセルフサポート式ステージレース。気温40℃超の灼熱コンディションのなか、5日間で食料と寝袋をすべて背負って走破した。
結果は 男子3位(総合4位)。Day 1 後半と Day 2 で熱中症気味になり一度はトップから1〜2時間離されたが、Day 3 以降「止まらずゆっくり走り続ける」戦略に切り替えたことで巻き返し、3〜5日目は安定して上位でゴール。村の子どもたちと一緒に走った時間も含めて、「走れることのありがたさ」を強く感じた1週間になった。
練習・準備
レース約1ヶ月前から準備を開始。アフリカ大会では現地で必要となる ワクチン接種 が最初の関門だった。
- ワクチン接種:黄熱病(イエローカード/入国時提示が必要)、A型肝炎、ほか感染症対応で計4本(左腕3本/右腕1本)
- 暑熱対策:直前情報で「日中35℃〜、Day 2 は運営から45℃と告知」と聞いており、暑さに対する心構えを最優先で準備
- 蚊・虫対策:マラリア等の感染症が現実的なリスクなので、虫除け・服装で対応
装備
ゼッケンは 13番。必携品チェック時点での総重量は 5.2kg と、ステージレースとしては相当軽い仕上がり。
- バックパック:
- シューズ:
- ウェア:
- 必携装備:寝袋/ライター/コンパス/ナイフ/鏡/ホイッスル/サバイバルシート/ヘッドランプ/水ボトル(2L分)/調理器具・燃料タブレット/救急キット/塩タブレット
- 装備総重量:5.2kg(必携品チェック時)
食事・補給
5日間分の食料を自分で背負うセルフサポート式。荷物を軽くしつつ、暑さで食欲が落ちる前提で1日のカロリーを設計した。
- 初日朝の燃料(荷物に換算されない):UFO 爆盛り。これだけで約1,000kcal。「西日本の人間はやっぱりUFO」と毎レース定番にしている朝食
- 行動食:俺は摂取す を1日1個。ボリビア大会から引き続き採用
- 昼ごはん:日向に水で戻したラブを放置しておくと水が温まり、ちょうど食べごろになる運用
- 現地調達:コース途中の村で コカ・コーラ を購入してOKというルールだったので、Day 4 の残り10km地点で1本投入。砂と暑さで落ちた気力が一気に戻った
レースレポート
セネガル南部 Sokone をスタートし、セネガル領内に半島状に食い込むガンビアの国境近くまで南下していく5ステージ。アップダウンはほぼなく、勝負はひたすら 暑さと水分管理。ローカルな村を抜けるたびに子どもたちが一緒に走ってくれて、最後まで気持ち良く走り切れた。
Day 1 — 沼地スタート→砂漠/灼熱
スタート直後はベチョベチョの沼地。靴が泥に取られながら抜け、その先はふかふかの砂と何もない大地が続いた。中間地点で「俺は摂取す」を投入。
途中までは2位でレースを進めていたが、後半に足が止まる。ガーミンで気温を確認したら 影で36℃。熱中症で動けなくなる参加者が続出した1日。自分も後半は粘りきれず、悔いの残るスタートになった。
Day 2 — 46km(CP1: 15km / CP2: 30km)— 熱中症
朝、起きると 濃霧 で外に出した靴がびしょびしょ。「あれだけ暑かったのに朝は霧」というセネガルの寒暖差を体感したスタート。
運営からは「今日は 45℃ になる」と告知された日。前日に脚が止まった反省から「ペースを上げすぎずゆっくり行く」と決めて入ったが、15km手前で体調を崩して座り込む。CP2まで歩いてつなぎ、その後も木陰で何度も休みながらサバイバルモードで前進。
「生き残らないとまずい」と本気で思った1日。何とかゴールラインまでたどり着き、トップとは1〜2時間差で7位前後に沈んだ。
Day 3 — 16kmロード区間あり/曇り
朝に切り替え。「楽しみながらやる」と決めて再スタート。河沿いの単調な16km、影のない道もあったが、この日は曇り基調で気温が落ち着き、走れる体に戻っていた。
戦略を「止まらずゆっくり走り続ける」に切り替えたのが奏功。2位でゴール。順位以上に「動き続けられた」ことが大きな自信になった日。
Day 4 — 46km(ふかふか砂の森)
霧が立ち込めるなか涼しいスタート。前日と同じく「止まらない」戦略を継続。
CP2の前後で森に入ると、川沿いがふかふかの砂で脚を持っていかれる。「めっちゃしんどい」と何度も口に出しながら、それでも歩かずに刻んだ。途中の村でサッカーをしている少年たち、CPで迎えてくれる子どもたち。残り10km弱で買った コカ・コーラ が劇的に効いた。
Day 5 — 最終ステージ(森/約12km)
森の中、草が伸びてアドベンチャー感のあるコース。一度コースを ロスト して焦るも、最後の12kmは「摂取す」を投入して走り切る。
ゴール前、走っているのか怖がって逃げているのか分からない子どもたちが一緒についてきてくれて、学校(らしき場所)の前ではたくさんの子が見送ってくれた。220kmを 男子3位/総合4位 でフィニッシュ。
振り返り
220kmをセルフサポートで走り切り、男子3位/総合4位。Day 1 後半と Day 2 で大きく沈んだが、3日目以降「止まらずに動き続ける」戦略へ切り替えたことで巻き返せた。
良かった点:
- 装備5.2kgまで削れたこと
- 戦略を Day 2 → Day 3 で切り替えられたこと(攻める走り→止まらない走り)
- コース上の子どもたち・村の人とのコミュニケーションを楽しめたこと
苦しんだ点:
- Day 2 の熱中症。運営告知で45℃、ガーミン影で38℃という環境で、ペース判断と水分・塩分の運用が甘かった
- 影のない大地が続き、休む場所がそもそも無い
- 沼地→砂→森と地形が変わるため、シューズと脚の使い方の切り替えが難しい
これから挑戦する人へ:
- 黄熱病ワクチンは入国に必須(イエローカードの提示)。逆算してワクチン接種スケジュールを組む
- 暑熱対策は最優先。「ペースを上げない」「止まらない」が両立する走力で入るのが安全
- 村の子どもたちが伴走してくれる場面が多い。ハイタッチ・声かけを楽しめると最後まで気持ちが持つ
一緒に参加・ボランティアしてくれた日本人メンバー(@tomomi_challenger、@ryuto_enjoylife0912、@_sozhaliuly、@tomo_trf)、そして日本から応援してくれたみなさん、ありがとうございました。次の挑戦に向かいます。
